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従来手術中に使用されている、Cアームは、アルファベットの「C」という形をした、手術中にX線(レントゲン)を用いた透視画像を撮影できる機械です。
3D Cアームはその進化版であり、手術中により高画質な2D画像が取れるだけでなく、3D画像も撮影できる画像システムです。これにより、MIS(Minimally Invasive Surgery:最小侵襲手術)を強くサポートし、できるだけ展開や皮切を小さくする事を可能とします。
GE HealthCare の3D Cアームが、2021年に日本で初めて東前橋整形外科病院に導入されました。
脊椎手術用ナビゲーションを、上記の3DCアームに組み合わせることにより、従来の手術手技よりも正確に医療用固定材(スクリューやロッド等)を設置することができるようになります。
様々な手術過程において、2D・3D画像、CT画像上で手術道具と脊椎インプラントをリアルタイムに可視化し、ナビゲートすることにより、より正確に治療することができます。
また、ナビゲーションを使用することにより、患者さんや手術に携わる人々のX線被ばく量を低減し、切開範囲を小さくすることが可能となります。
脊椎椎手術を行う際の手術台も脊椎専用であり、定量的かつ安全に、屈曲・伸展・回旋・昇降することが可能であり、仰臥位・腹臥位・側臥位などの様々な手術体位に対応できます。
従来の手術台は、ヒンジ(曲がる部分)が金属でできており、X線画像の撮像範囲が限定されたり、撮影しづらいことがありましたが、この手術台はカーボン製でできているため、上記3D Cアームとナビゲーションシステムの機能を最大限引き出すことができるようになります。
脊椎手術は全身麻酔で行いますが、患者さんが眠って手術を受けている間も、神経の状態を観察することができるシステムです。患者さんの状態や病気に依っては、たとえモニタリングを行っていたとしても避けられない神経障害はありますが、脊髄モニタリングの有用性についての報告は数多く、日本脊椎脊髄病学会でも推奨されており、手術の安全性向上に繋がります。
脊椎脊髄手術において、難易度の高い手術を行う際にも、リアルタイムに3D画像を確認しながら、高い精度で、低侵襲な、患者さんのお身体に負担がかかりづらい手術を行うことが可能となります。
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